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【自然しらべ2010】生き物から学ぶ水辺みんなで夏の川さんぽ
小魚を捕食する“水生昆虫の王者”タガメ(兵庫県姫路市立水族館の市川憲平さん提供)
夕方の土手で羽を休めるジャコウアゲハ(宮沢輝夫撮影)
夏の川では、小魚やカエルを食べにきたサギ類など比較的大きな鳥が目に入りやすい。清流であれば、カジカガエルの涼しげな合唱が耳に入るかも知れない。ただ、岩に張り付いたその姿は岩肌にそっくりで見つけるのはけっこう難しい。 昆虫では幼虫の時期を水中で過ごすトンボ類、漆黒の羽を持つハグロトンボや縄張りをパトロールするオニヤンマなどが見られる。 「意外かも知れないけれど、川辺にはチョウチョも多い。日当たりの良い土手では、幼虫が食べる植物がいろいろと生えているからだ」。そう話すのは、全国のチョウの生態に詳しい日本鱗翅学会会員の池沢隆一さん(64)。 例えば、アゲハチョウの仲間であでやかな色彩のジャコウアゲハ。その幼虫が食べるのはつる状に伸びるウマノスズクサ。クローバーにはモンキチョウが飛んでくる。一度飛び去っても、好きな植物に戻ってくることが多いので、しばらく待って観察することもコツだ。 川から水を引いている田んぼも生き物の宝庫だ。例えばタガメ。体長6センチほどで鎌のような前脚を持ち、小魚やカエル、小型のヘビまで捕食する“水生昆虫の王者”だ。しかし、1970年頃から農薬などの影響で、絶滅が心配されるほどに数が減った。逆に言うと、タガメが見つかる環境は豊かな自然が保たれていると考えられる。 「川さんぽ」では川だけでなく、田んぼや池も見て回ろう。より多くの生き物に出会える確率が高くなる。 日本自然保護協会(NACS―J)と読売新聞東京本社は、市民参加型の環境教育プログラム「自然しらべ2010 みんなで夏の川さんぽ」を始めた。全国の川の様子を写真に撮り、川の周辺に暮らす生き物を観察するほか、人の暮らしとのかかわりを調べてもらう。寄せられた調査結果は専門家が分析し、読売新聞紙上などで発表する。 応募要項【参加方法】 (1)調査票付きマニュアルを日本自然保護協会((電)03・3553・4105)から郵送してもらうか、Webサイト(http://www.nacsj.or.jp/project/ss2010/manual.html)からダウンロードする。 (2)しらべた結果を調査票に記入し、写真があれば一緒に、同協会「自然しらべ」係まで、メールか郵送またはFAXで送る。 応募締め切りは8月31日。 (2010年8月14日 読売新聞)
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