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進む閉校準備 「白嶺小中学校」校舎7月完成

建設が進む新設の「白嶺小中学校」

 白山市の白山ろくにある吉野谷小中、尾口小中、白峰中の小学2校、中学3校が、4月に新設する「白嶺(はくれい)小中学校」に統合される。統合による廃校で、学校が消える地域の人たちは、学校を記憶にとどめようと寂しさを感じながら、写真集作りなど閉校準備を進めている。在校生らは、惜しむ声をメッセージに込めて、新しい学校への希望を胸に抱いている。(石坂麻子)

 「学校がこわされるなんていやだ。尾口小とこのままいっしょにいたい」

 「おとまり会で学校にとまるのがこわかった。でも、たのしかった。白嶺小中学校になっても尾口小中学校はわすれない」――。

 統合によって取り壊される尾口小中では3月20日の閉校式に向け、在校生や卒業生から集めているメッセージには、学校行事の思い出や惜しむ声が寄せられている。

 運動会や学芸会などは地域挙げてのイベントで、学校は地域の中心にあった。地域と一緒に歩んだ学校を記録するため、1968年の開校以来の写真集の作成も進めている。写真が少ない年代のものを集めるため、尾口地区230の全戸に「写真募集」のチラシを配ると、卒業生から年と行事名が書かれた写真が届いた。

 各校ともPTAなどと閉校行事に向けて会合を続けている。吉野谷小中学校の伊藤京子校長は、「準備は大変だが、在校生や卒業生の気持ちを大事にして閉校を迎えたい」と話している。

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 手取ダム建設に伴う人口流出や、少子化の加速で旧5村(河内、吉野谷、鳥越、尾口、白峰)では、約20年前から学校統合が議論されてきた。自治体間をまたいだ統廃合には難題が多かったが、2005年に自治体合併で白山市になったのを契機に、通学距離や児童生徒数を考えて統合することになった。

 在校生は現在、吉野谷小62人、同中35人、尾口小32人、同中16人、白峰中41人。いずれも小規模校の良さはあるが、尾口小では複数の学年が一緒に授業を受ける複式学級になり、学校運営上の効率化や教育環境の整備などから統合されることになった。白峰小(56人)は通学に遠いため、統合は見合わされた。

 新設される白嶺小中学校の校舎は、尾口小中の旧寄宿舎の跡地に建設中で7月の完成予定。鉄筋コンクリート2階建て(一部3階建て)、延べ床面積9066平方メートルで、内装には地元のスギを使用し、地域の人たちが集会などに利用出来るコミュニティースペースも設けられる。新学期は吉野谷小中の校舎を暫定的に使用、2学期から新校舎に移る。白嶺小中学校には小学生86人、中学生88人が通う予定という。

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 3年生以上が複式学級の尾口小を始め、小規模校では、部活動や体育、音楽など集団で進める場合の多い授業で支障が大きかった。吉野谷中は、部活動は冬はスキーがあるが、夏は男子がバレーボール部、女子が卓球部だけで選択肢がなかった。野球やサッカーは人数がそろわず無理だったという。

 新しい中学には、文化系も含めて複数のクラブが設けられる予定で、吉野谷小6年の女子児童の一人は、「好きなクラブに入れるしきっと友達も増える。新しい校舎も楽しみ」と声を弾ませる。各校は、スキーの合同授業を開くなど交流を深め、新しい学校に向けた準備を進めている。

2008年1月31日  読売新聞)
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